「なんとなく身体がだるかったり、やる気が起きなかったりして調子が出ない」
「休みたいときに神経が高ぶってリラックスできない日がある…」
年齢や性別を問わず、このように毎日のちょっとした不調を抱える方が増えてきています。
その不調、もしかしたら「自律神経の乱れ」が原因かもしれません。
とは言え、自律神経とはそもそも何なのか、ご存知ない方も多いのでは?
そこで今回は
について解説したいと思います。
●なぜ、自律神経は乱れてしまうのか?
そもそも、自律神経とは何を指すのでしょう?
自律神経は「交感神経」「副交感神経」の2種類があります。
交感神経は「闘争・逃走の神経」とも言われていて、緊張モードで活性化し、主に日中で優位に働きます。
副交感神経は「休息の神経」とも言われ、夜間に優位に働くリラックスモードの神経です。
この2つの神経は交互に切り替わってバランスを取り、私たちの身体にとって最も基本的な循環・呼吸・消化・代謝・分泌・体温維持・排泄・生殖などに関わっています。
では、自律神経はどうして乱れてしまうのでしょうか?
そこには主に3つの原因があります。
1.ストレス
私たちは生きていく中で、日々ストレスを受けています。ストレスを受け続けるうちに、自律神経の中でも交感神経が優位に働き続け、副交感神経とのバランスが崩れてしまいます。
2.生活習慣の乱れ
睡眠不足や偏った食生活、運動不足などで生活習慣が乱れると生体リズムが狂ってしまい、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
3.心身疾患
自律神経の乱れは、自律神経失調症や更年期障害など心身の疾患が原因で起こることもあります。
●自律神経が乱れてしまうとどうなってしまう?
自律神経が乱れてしまうと、身体にさまざまな不調が出てきます。
具体的には
・疲労感、倦怠感
・胃の不調
・頭痛
などがあり、人によって症状は個人差があります。
複数の症状が同時に現れたり、ひとつの症状が治ったと思ったら別の症状が出てきたり……なんてケースも見られます。
始めは「何となく調子が出ないな」ぐらいに思っていても、症状が悪化すると自律神経失調症へつながってしまう可能性もあります。
そうならないように、早め早めの対策が肝心です!
●マッサージで血液・リンパの流れを良くして、自律神経を整える
では、自律神経が乱れてしまったときにどのようなケアをすればいいのでしょうか?
・軽い運動をする
・きちんとお風呂につかる
・良質な睡眠をとる
・食生活を改善する
など、日々の生活で意識できることが多いです。
自律神経は血液循環に影響を受けやすいので、睡眠や食事できちんとした血液をつくり、運動や入浴などで血液の流れをスムーズにするのが大切です。
呼吸を整えることも同じく重要です。
自律神経が乱れている人は呼吸が浅く、うまく酸素を取り込めていないことが多いのだそうです。息を吸うほうではなく、吐くほうに意識を向け、息を吐ききって大きく吸う「胸式呼吸」を心がけましょう。
こうすることで血液の流れがよくなり、自律神経のバランスが整っていきます。
参考:https://www.junten.or.jp/pdf/vol306.pdf
特におすすめなのがお風呂の中でのマッサージ。
血液やリンパの流れを良くして、自律神経を整えていきましょう。
マッサージ方法は、浴槽の中で身体が温まったら、耳の裏から首を通して鎖骨までを3~5分間ゆっくりとさするだけでOK!
優しくさすったり揉んだりするぐらいの強さで、強い圧のマッサージは却って逆効果です。湯船の中で首と首周辺を優しくマッサージしていると、自然にリラックスできます。
マッサージを行ったあとに半身浴をするのがおすすめ。
きちんと水分補給をしてから行いましょう。
より高い効果が期待できます。
このマッサージは自律神経を整えるだけでなく、むくみの解消などの美容効果も期待できるそうです。
それほど手間も掛からないので、ぜひ習慣化したいですね!
●まとめ:マッサージには自律神経の乱れを整える効果がある?その理由について!
今回は自律神経の乱れを整えるマッサージについての情報をまとめました。
・自律神経には「交感神経」「副交感神経」の2つがあり、バランスを崩すと身体の不調につながる
・自律神経が乱れる主な原因は「ストレス」「生活習慣の乱れ」「心身疾患」の3つ
・自律神経が乱れると疲労感・倦怠感・胃の不調・頭痛などの症状が現れることも
・自律神経を整えるには血液やリンパの流れが重要
以上4点が本記事のポイントです。
自律神経を整えるには生活習慣の見直しやマッサージが有効ですが、それでも不調が治らない場合は早めの受診をおすすめします。