お腹がぽっこりと出てしまったり、むくみやすかったりということで知られる「反り腰」。
どんなことが原因で、身体にどんな影響があるのか気になりますよね。
そこで今回は、
について解説していきます。
●反り腰ってそもそも何?
「反り腰」とは、その言葉通り腰が反っている状態のことです。
骨盤が左右に開いてしまい、内臓が本来あるべき位置に収まらず、
下に下がってしまった腸などの内臓でお腹がぽっこりと出てしまうのが特徴です。
反り腰は、姿勢を保つための「主要姿勢筋」がカギになっています。
主要姿勢筋とは、
・頭を支える「頸部筋」
・背骨を支える「脊柱起立筋」
・太ももの裏側の「大腿二頭筋」
・足首を動かす「ヒラメ筋」
の筋肉を指しますが、主要姿勢筋は身体の背中側にあるので、
筋力低下で身体が支えられなくなると、前に倒れるような状態になってしまいます。
とくに、骨盤の後ろ側とつながる「大腿二頭筋」が弱まると、骨盤が前に傾きやすくなります。
骨盤が前に傾くと、身体は前に倒れないようにバランスをとろうとします。
このとき腰を反らせるような姿勢になってしまい、この状態が一般的に「反り腰」と言われています。
●筋肉が固まらないようにすることも大切
デトックスのためにヨガやストレッチで筋肉をほぐす方も多いと思いますが、ほぐれた筋肉は、じつは固まりやすいという欠点もあります。
筋肉が固まることで、筋肉の下にある血液やリンパの流れが滞り、
体内に老廃物や疲労物質を溜め込みやすくなる原因に。
肩や首、腰のこりや痛みといった症状につながります。
筋肉が固まらないようにするためには、
全身のめぐりを良くするリンパマッサージがおすすめです。
リンパとは、体内の老廃物を流す排水管のようなもの。
リンパがつまってしまうと、血液循環が悪くなり、
冷えや代謝機能の低下、倦怠感などさまざまな不調を引き起こす原因になります。
リンパマッサージは、血液の循環が良い状態から始めることで効果を発揮するため、入浴後など、必ず身体を温めたあとに行いましょう。
●老廃物排出に有効なマッサージのやり方
ここで、消化を促進し、老廃物の排出に効果的なリンパマッサージをご紹介します。
まずは「丹田」の位置をチェックすることから始めましょう。
丹田は身体の中心点で、軸となる場所です。
おへそから指2本分下の位置にあります。
この丹田を意識して、表面から筋肉を刺激するとともに、
脇腹や下腹部、腰のリンパをそけい部に流し込んでいきましょう。
1)両手で円を描くように腹部全体をほぐします
両手を重ね、丹田からみぞおちの下までを時計回りにほぐします。
腸の動きと同じ方向に回すことで、消化吸収機能が高まります。
2)そけい部からお腹に向かって持ち上げます
皮下脂肪がつきやすいそけい部を開き、下腹部のリンパの流れをスムーズにします。
硬くなってしまった脂肪をやわらかくする効果もあります。
3)お腹まわりを縦横の十字マッサージ
みぞおちの下から下腹部に向かって上下に、次に脇腹から反対の脇腹へ向かってマッサージします。
老廃物を腹腔にあるリンパ節へ送り込む意識で行いましょう。
4)おへそからハの字の斜めマッサージ
おへそから下腹部に向かってハの字を描くように両手で押し流し、
下腹周辺に溜まった老廃物をそけい部にあるリンパ節へ送り込みます。
※それぞれを3~6回ずつ繰り返してください。
リンパマッサージのほかにも、
・バランスの良い食事を心がける
・ハーブティーや白湯を飲む
・ゆっくりと入浴する
・きちんと睡眠をとる
など、日頃から老廃物を溜めにくくするために、生活習慣の見直しをしてみるのもおすすめです。
リンパマッサージのやり方がわからなかったり、気になることがあったりする場合は、
整体院やマッサージサロンで施術を受ける際に相談してみるのも選択肢のひとつ。
普段と違った痛みがあったり、症状が長く続いたりする場合は、専門医に相談してみてくださいね。
●まとめ:体に溜まった老廃物を排出しよう!効果的なマッサージのやり方について
今回は、老廃物を輩出させるための効果的なマッサージ方法についてまとめました。
ポイントは次の3点です。
・老廃物が体内に溜まったまま放っておくと、疲れや肌トラブル、代謝の低下など不調を招く原因に!
・筋肉が固まると老廃物を溜め込んでしまい、こりや痛みにつながってしまう。
・筋肉が固まるのを防ぎ、老廃物の排出を促すためにはリンパマッサージが効果的。
老廃物を溜めにくくなると、身体のさまざまな不調の改善につながります。
リンパマッサージは「痛気持ちいい」くらいの強さを意識して、楽しんでチャレンジしていきましょう!