姿勢が変わると人生が変わる!骨盤矯正で始める快適な毎日

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姿勢が変わると人生が変わる!骨盤矯正で始める快適な毎日
立松 栄二

ブログ著者:立松 栄二

来院総数のべ12万人超え、世界レベルのトレーナーも推薦する整体サロン院長
国家資格保持(鍼灸師)

 

私たちの毎日は、無意識の姿勢の積み重ねでできています。立つ、座る、歩くという何気ない動作の中で、知らず知らずのうちに姿勢が崩れ、その結果、肩こり・腰痛・むくみ・疲労感などさまざまな不調に悩まされている人が増えています。これらの不調の多くは、実は「骨盤の歪み」から始まっていることをご存じでしょうか?

骨盤は体の中心に位置し、上半身と下半身をつなぐ要です。この骨盤が前後左右に傾いたり、捻じれたりすると、背骨や肩、脚など全身のバランスが崩れ、筋肉や関節に負担がかかります。その結果として、姿勢が悪くなり、さまざまな慢性症状や美容面での悩みまで引き起こすのです。とくに長時間のデスクワークやスマートフォンの操作、偏った体の使い方が習慣化している現代人は、骨盤の歪みを抱えているケースが非常に多く見られます。

そんな中で注目されているのが、「骨盤矯正」です。専門家の施術だけでなく、日常の体の使い方を見直すことで骨盤の位置を整え、自然と美しい姿勢を保てるようになります。姿勢が安定すると、呼吸が深くなり、血流やリンパの流れも改善。体が軽く感じるだけでなく、見た目の印象まで変わってくるのです。まさに、「姿勢が変わると人生が変わる」と言っても過言ではありません。

この記事では、骨盤のゆがみがもたらす全身への影響や、日常生活でのNG習慣、正しい姿勢を維持するための習慣など、骨盤矯正にまつわるさまざまな情報をわかりやすく解説していきます。整体の現場で得られた実感や、セルフケアのポイント、便利なサポートグッズの選び方まで、すぐに役立つ情報が満載です。骨盤から姿勢を整えたいと考えている方は、ぜひ最後まで読んで、日常の中に取り入れてみてください。

目次

1. 悪い姿勢が引き起こす全身の不調
2. 骨盤の傾きが歩き方に与える影響
3. 日常生活でのNG動作とその修正法
4. 骨盤矯正によって姿勢が安定する理由
5. 整体での骨盤調整と体感の変化
6. 肩こり・首こりも姿勢から改善可能?
7. 写真や鏡で姿勢の変化を確認しよう
8. デスクワークと骨盤のゆがみの関係
9. 骨盤サポートグッズの選び方
10. 良い姿勢を維持するための習慣

1. 悪い姿勢が引き起こす全身の不調

姿勢の乱れは単なる見た目の問題ではなく、全身にさまざまな不調をもたらす深刻な原因となります。肩こりや腰痛といったわかりやすい症状だけでなく、頭痛、胃腸の不調、呼吸の浅さ、疲労感、集中力の低下など、意外な部位にも影響を及ぼすのが特徴です。特に現代人はスマートフォンやパソコンの使用時間が長く、知らず知らずのうちに悪い姿勢が習慣化し、それに伴う慢性的な不調に悩まされるケースが増えています。

たとえば「猫背」になっていると、背中が丸まり、胸が縮こまった状態が続くため、肺をしっかり広げることができなくなります。結果として呼吸が浅くなり、酸素の取り込み量が減少。脳や筋肉への酸素供給が不十分になることで、疲れやすくなったり集中力が続かなかったりするのです。また、腹部が圧迫されることで胃腸の動きも悪くなり、消化不良や便秘といった消化器系のトラブルも引き起こされやすくなります。

さらに、姿勢の崩れは骨格や筋肉のアンバランスを生みます。たとえば、骨盤が後ろに倒れた姿勢を長時間続けると、腰椎や頸椎に負担が集中し、慢性的な腰痛や首の痛みにつながります。厚生労働省の調査でも、腰痛は日本人の自覚症状の上位に位置しており、その多くは姿勢の問題に起因しているとされています。また、肩こりにおいても、長時間の前かがみ姿勢が僧帽筋に過度な負荷をかけ、血流障害を招くことで痛みやこわばりを引き起こします。

姿勢が悪い状態が長期化すると、それを「正常」として脳が記憶してしまうため、意識しても正しい姿勢が保てなくなります。つまり、悪い姿勢は放置すればするほど定着し、矯正が難しくなってしまうのです。逆に、姿勢を正すことでこれらの不調を大きく改善することができ、根本的な体質改善にもつながります。

たとえば、正しい姿勢を習慣づけたことで呼吸が深くなり、不安感やストレスが軽減されたという報告もあります。これは、自律神経が整い、副交感神経が優位になることでリラックス状態が得られるからです。特に睡眠の質の向上やホルモンバランスの安定にも良い影響があるとされ、姿勢改善が健康全般に及ぼすメリットは非常に大きいといえます。

見た目の印象においても、姿勢が整っていると若々しく、自信に満ちた印象を与えることができます。背筋が伸びている人は、他人からの信頼感や好印象を得やすいという調査結果もあり、ビジネスや人間関係においてもポジティブな影響を与えます。

つまり、姿勢の乱れは健康、美容、メンタル、社会的印象のすべてに関わる重要な要素であり、軽視できない問題です。今感じている不調が姿勢のせいかもしれないと考え、早めに対策を始めることが健康な未来をつくる第一歩となります。

2. 骨盤の傾きが歩き方に与える影響

骨盤は、上半身と下半身をつなぐ中心的なパーツであり、身体全体のバランスを決定づける基盤です。この骨盤が前後・左右に傾いたり、ねじれたりしていると、歩き方にまで大きな影響を与えることがわかっています。姿勢が整っていても歩き方がおかしいと感じたことがあるなら、それは骨盤のゆがみが原因かもしれません。

正常な骨盤の状態では、左右のバランスが保たれ、股関節や膝関節、足首にかかる負担も均等です。そのため、スムーズに体重が移動し、自然で軽やかな歩行が可能になります。しかし骨盤に傾きがあると、そのバランスが崩れ、歩行時の動きにも歪みが生じます。たとえば骨盤が前傾していると、足を前に出すときに腰が反ってしまい、腰部や太ももの前側の筋肉に過剰な緊張が生まれます。逆に後傾している場合は、猫背のように上体が丸まり、歩幅が狭くなりがちです。

さらに、左右の骨盤の高さに差があると、脚の長さにズレが生じたような状態になり、片足にばかり体重が乗る不自然な歩き方になります。この状態が続くと、股関節や膝関節にかかる負担が片側に偏り、変形性関節症や外反母趾といった二次的な障害につながるリスクも高まります。日本整形外科学会の報告によると、骨盤の歪みを放置したことで膝や足首の痛みを訴えるケースが年々増加しているとされています。

また、歩行姿勢が悪いとエネルギー効率が低下し、少しの距離でも疲れやすくなります。通常の歩行は、骨盤を中心とした「ねじり運動」で前に進みますが、骨盤の動きが鈍いと腕の振りや足の踏み出しも不自然になり、全身の連動がうまくいきません。その結果、姿勢全体が崩れてしまい、肩こりや腰痛など全身に悪影響を与えることになります。

骨盤の傾きを整えることで、こうした悪循環を断ち切ることが可能です。骨盤を正しい位置に戻すと、歩行中に足がスムーズに前に出るようになり、筋肉の無駄な緊張が解消されます。見た目にも脚がまっすぐに揃い、美しい歩行ラインが形成されるため、スタイルアップにも効果的です。実際に、骨盤矯正を取り入れたウォーキングトレーニングでは、体の疲労感が軽減された、脚がむくみにくくなったという実感の声も多く寄せられています。

このように、骨盤の傾きが歩行に与える影響は非常に大きく、歩き方を変えるにはまず骨盤の状態を見直すことが重要です。歩行時に違和感がある、脚の疲れが取れにくいと感じる場合は、骨盤の歪みを疑い、早めにケアを始めることが根本改善への近道となるでしょう。

3. 日常生活でのNG動作とその修正法

骨盤の歪みや悪い姿勢を引き起こす原因は、特別な動作よりも、実は日常生活の中に潜んでいることがほとんどです。毎日何気なく行っている動作のクセが、知らないうちに骨盤の傾きや身体のバランスを崩し、不調の引き金となっているのです。そこでここでは、特に多くの人がやってしまいがちなNG動作と、その修正方法を具体的にご紹介します。

まず代表的なNG動作が、「足を組んで座る」ことです。片方の足をもう一方の膝に乗せる姿勢は、骨盤が左右にねじれる原因となります。長時間この姿勢を続けていると、骨盤の片側が上がったり、ねじれたりして、筋肉のアンバランスを生み出します。これを修正するには、足を組む代わりに、両足をしっかり床につけて座る姿勢を習慣づけることが大切です。また、骨盤を立てた状態をキープできるよう、クッションなどを利用するのも効果的です。

次に多いのが、「片側の肩にばかりバッグをかける」ことです。通勤や買い物時に無意識に同じ側で荷物を持つ習慣があると、肩の高さが変わり、筋肉の付き方にも左右差が出てきます。これにより肩こりや背骨の側弯、骨盤のねじれなどを引き起こす可能性があります。荷物を持つときは、リュックサックを使って両肩で負担を分散するか、左右交互に持ち替える意識を持つとよいでしょう。

また、寝る姿勢にも注意が必要です。横向きで丸まって眠る「胎児型」の姿勢は、骨盤を後傾させ、背骨の自然なカーブを崩してしまう原因になります。仰向けで寝ると腰が痛いという人は、膝の下にクッションを入れて、腰への負担を軽減する工夫を取り入れると改善しやすくなります。

立ち方にも無意識の偏りがある人が多く見受けられます。いわゆる「休めの姿勢」で、片足に重心をかけたまま長時間立っていると、骨盤や股関節にかかる負担が偏り、歪みの原因になります。両足に均等に体重をかけ、内ももに軽く力を入れて立つことで、骨盤が安定し、正しい姿勢を保ちやすくなります。

日常生活のNG動作を修正するには、まず「気づく」ことが第一歩です。自分の姿勢やクセに目を向けることで、どこに改善の余地があるのかが見えてきます。そして無理なく、少しずつ習慣を修正していくことが、身体へのストレスを減らし、骨盤や姿勢を整える近道になります。

小さな動作の積み重ねが、骨盤の歪みや体調不良につながります。今日からでもできる改善を少しずつ取り入れ、理想的な姿勢を手に入れる準備を始めてみてください。

4. 骨盤矯正によって姿勢が安定する理由

骨盤矯正は、姿勢改善の中心的なアプローチとして非常に注目されています。なぜなら、骨盤は上半身と下半身をつなぐ「身体の土台」とも言える存在であり、この土台が傾いたり歪んだりすることで、全身のバランスに悪影響を及ぼすからです。姿勢を整えたい、疲れにくい体を作りたいと考えているなら、まず骨盤の状態を見直すことが不可欠です。

骨盤が正しい位置にあると、背骨のS字カーブが自然な形で保たれます。これにより、頭から骨盤まで一直線に体を支える重力のラインが安定し、筋肉や関節への負担が大幅に軽減されます。特に、腹筋や背筋といった体幹の筋肉が無理なく使えるようになることで、身体が自然と「正しい姿勢」をキープしやすくなります。反対に、骨盤が前傾しすぎると反り腰になり、後傾すると猫背になりやすく、どちらも姿勢を乱す原因となるのです。

たとえば、骨盤前傾によって反り腰になると、腰椎に過剰なカーブが生まれ、腰痛や疲労感を引き起こしやすくなります。また、骨盤後傾によって猫背姿勢が強調されると、肩が前に出て呼吸が浅くなり、肩こりや頭痛の原因にもなります。このように、骨盤の傾きひとつで上半身から下半身まで多くの部位に影響を与えることがわかります。

骨盤矯正のメリットは、それだけにとどまりません。整った骨盤は股関節の可動域を広げ、歩行や階段の昇降、運動時のパフォーマンスにも好影響を与えます。また、姿勢の安定によって代謝が上がり、内臓の位置も正されるため、便秘や冷え性の改善が期待できるという報告もあります。ある調査によると、骨盤矯正を受けた人の約70%が「疲れにくくなった」「呼吸がしやすくなった」と回答しています。

加えて、骨盤が正しい位置にあると、筋肉の使い方が自然になり、日常生活での動作効率が上がります。これにより、余計な筋肉の張りやコリが起きにくくなり、慢性的な不調から解放されやすくなります。たとえば、長時間の立ち仕事やデスクワークで感じていた腰や背中のだるさが軽減され、日々の生活の質が向上するのです。

また、骨盤矯正を続けることで自律神経にも良い影響を与えるとされています。姿勢が安定することで副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなるのです。これは、慢性的な疲労や睡眠の質にも関係し、身体全体の回復力を高める効果があると考えられています。

つまり、骨盤矯正は姿勢の安定を促すだけでなく、全身のバランス、筋肉の使い方、自律神経の働き、内臓の位置など、あらゆる健康要素に好影響を与える総合的なアプローチです。自分自身の姿勢を根本から整えたいと感じている方は、まず骨盤から見直すことで、その変化を実感しやすくなるでしょう。

 

 

5. 整体での骨盤調整と体感の変化

整体での骨盤矯正は、身体の構造を深く理解した専門家によって行われる施術であり、セルフケアでは難しい歪みやねじれにも的確にアプローチできるのが特徴です。多くの人が実感しているように、整体で骨盤を調整した後は、姿勢が整うだけでなく、歩き方や立ち方、呼吸の深さにまで明らかな変化が表れます。

整体では、まずカウンセリングと姿勢のチェックからスタートします。骨盤の傾きや左右差、前後のズレを確認し、筋肉の緊張や関節の可動域も細かく分析されます。たとえば、右の骨盤が上がっていると、左脚に重心が偏り、結果として体の軸がぶれてしまいます。このような微細なアンバランスは自分では気づきにくいため、プロによる評価が非常に重要です。

施術では、まず筋肉の緊張を和らげるための手技が行われます。特に骨盤周辺の大腰筋、中殿筋、梨状筋といった深層筋に対して優しく圧をかけることで、身体がリラックスし、矯正しやすい状態になります。次に、関節に対してアジャスト(調整)を行い、歪んだ骨盤を本来あるべき位置に戻します。このとき「バキバキ」と音が鳴るような施術もありますが、多くの場合は痛みを伴わないソフトなアプローチが主流です。

施術後に多くの人が口にするのが、「立ったときの安定感が違う」「体が軽くなった」といった体感の変化です。これは骨盤の位置が整ったことで、背骨や筋肉にかかる負担が減り、身体全体の重心が理想的な位置に戻ったことを意味します。また、深く呼吸ができるようになる、目線がまっすぐになったと感じる人も多く、姿勢の変化が呼吸や視界にも影響することがわかります。

重要なのは、整体の骨盤調整を一度受けただけで満足せず、定期的なメンテナンスを続けることです。歪みは日々の生活習慣によって徐々に戻ってしまうため、数週間〜数ヶ月に一度のペースでの通院が望ましいとされています。日常生活の中でもセルフケアを継続し、施術との相乗効果を高めることが、持続的な効果を得るポイントです。

整体による骨盤矯正は、姿勢の改善だけでなく、体の使い方そのものに良い変化をもたらしてくれます。痛みの少ない生活、疲れにくい体を手に入れたい方にとって、大きな価値のあるアプローチといえるでしょう。

6. 肩こり・首こりも姿勢から改善可能?

肩こりや首こりは、現代人の多くが抱える慢性的な不調のひとつです。長時間のパソコン作業やスマートフォン使用、精神的なストレスなど、原因はさまざまですが、その根本に「姿勢の悪さ」が潜んでいることは見逃せません。つまり、姿勢を改善することで肩こり・首こりの症状を大きく軽減できる可能性があるのです。

まず理解しておきたいのは、頭部の重さが体にかける負荷です。成人の頭の重さは約4〜6kgあるとされ、これを首と肩で支えている状態になります。正しい姿勢であれば、重力が頭から骨盤にかけて一直線に伝わり、筋肉や骨に無理のない状態で支えることができます。しかし、猫背やストレートネックの状態では、頭が前方に突き出るため、首や肩にかかる負担が数倍に跳ね上がります。

たとえば、頭が前に5cm突き出すと、その重さはおよそ15kg分の負荷として首にかかるとも言われています。この状態が長時間続けば、筋肉は常に緊張し、血流が滞り、酸素や栄養の供給が不足して痛みやこわばりを感じるようになります。こうしたメカニズムは、肩こりや首こりの典型的な原因とされています。

姿勢を整えることで、このような負荷を劇的に減らすことができます。骨盤の位置を整え、背骨のS字カーブを維持することで、頭が自然と正しい位置に戻り、首や肩の筋肉にかかる負荷が軽減されるのです。これにより血流が回復し、筋肉のこわばりや痛みも和らぎやすくなります。さらに、姿勢が整うことで肺がしっかりと広がり、深い呼吸ができるようになるため、自律神経のバランスも改善され、リラックス効果も得られるのです。

慢性的な肩こりや首こりに悩まされている方は、痛みのある部位だけに目を向けるのではなく、まず全身の姿勢から見直してみましょう。根本から改善することで、快適な毎日を取り戻すことができるはずです。

7. 写真や鏡で姿勢の変化を確認しよう

姿勢の改善を目指すうえで、客観的に自分の体の状態を「見える化」することは非常に効果的です。なぜなら、姿勢は自分では気づきにくく、意識だけでは修正が難しいことが多いためです。そこで役立つのが、鏡や写真を使った定期的なチェックです。見た目で確認することで、小さな変化にも気づくことができ、モチベーションの維持にもつながります。

鏡を使った確認方法としては、全身が映る姿見の前に立ち、正面・側面・背面の3方向から姿勢を確認するのが基本です。正面からは、両肩の高さ、骨盤の左右差、膝や足首の向きなどをチェックします。たとえば、左右の肩の高さが違う場合は、骨盤や背骨にねじれが生じている可能性があります。側面からは、耳・肩・腰・膝・くるぶしが一直線上に並んでいるかを確認しましょう。このラインがずれていると、前傾姿勢や反り腰、猫背などのサインといえます。

姿勢は変化がゆっくりなため、日々の生活の中では効果が実感しにくいこともあります。しかし、写真や鏡での「視覚的な記録」は、継続の支えになり、改善の進捗を確かめるうえで大いに役立ちます。定期的なチェックを習慣にすることで、日常の中でより早く、より確実に変化に気づけるようになるでしょう。

8. デスクワークと骨盤のゆがみの関係

長時間のデスクワークは、現代人にとって日常的な生活スタイルの一部ですが、実は骨盤の歪みに直結する非常に大きな要因です。正しい姿勢を意識していても、座り方や椅子の使い方によっては、骨盤に悪影響を与えている可能性があります。ここでは、デスクワークによる骨盤のゆがみのメカニズムと、その対策方法を詳しく解説します。

デスクワーク時にありがちなのが、猫背になったり、骨盤が後ろに倒れた状態で座ってしまうことです。この姿勢は骨盤を後傾させ、背骨の自然なS字カーブを失わせる結果につながります。背中が丸まり、肩が内側に入ることで、筋肉のバランスが崩れ、腰や肩、首に過剰な負荷がかかります。厚生労働省の報告でも、腰痛の原因として「長時間の不良姿勢」が上位に挙げられており、デスクワークが骨格の歪みに与える影響の大きさが明らかになっています。

骨盤の歪みは一朝一夕に起きるものではなく、日々の小さな姿勢の積み重ねによって形成されます。だからこそ、デスクワークという日常の一部を見直すことが、根本からの姿勢改善と快適な体づくりの第一歩となるのです。

 

 

9. 骨盤サポートグッズの選び方

骨盤のゆがみを予防・改善するうえで、サポートグッズの活用は非常に有効な手段です。ただし、種類が多く、それぞれに特徴があるため、自分に合ったアイテムを正しく選ぶことが重要です。ここでは、骨盤サポートグッズの主な種類とその特徴、選び方のポイントを解説します。

まず代表的なのが「骨盤ベルト」です。骨盤を適度に締め付けて支えることで、歪みの進行を防ぎ、正しい位置に保持する効果が期待できます。特に、産後や長時間の立ち仕事をする人、腰に不安を感じている人に適しています。装着位置としては、腰ではなく骨盤の一番広い部分に巻くのが基本です。商品によっては装着方法に違いがあるため、購入前に説明書や公式サイトで正しい使い方を確認するようにしましょう。

次に人気なのが「骨盤座椅子」や「姿勢矯正クッション」です。デスクワーク時に骨盤を立てやすくする構造になっており、長時間座る人にとっては非常に効果的です。たとえば、座面が前傾しているタイプは骨盤が自然と立ち、腰の負担を軽減してくれます。日本人の座り時間は1日平均7時間を超えるというデータもあり、この時間を少しでも快適に過ごすためには、椅子選びと同じくらいクッション選びが重要です。

正しい使い方で継続的に活用することで、サポートグッズは骨盤の安定を助け、姿勢維持の大きな味方となります。目的に合ったアイテムを選び、日常の中で賢く取り入れることで、無理なく快適な身体づくりが実現できるでしょう。

10. 良い姿勢を維持するための習慣

正しい姿勢を手に入れても、それを維持できなければ意味がありません。骨盤や背骨が整っていても、日常の生活の中で無意識のクセが再び歪みを引き起こすことはよくあります。だからこそ、良い姿勢を「定着」させるための習慣作りが重要です。この章では、無理なく続けられる習慣と、日々の生活に取り入れるべき具体的なポイントを紹介します。

まず、良い姿勢を保つには「体幹の筋力」が欠かせません。背骨や骨盤を正しい位置にキープするには、腹筋・背筋・内転筋など体の中心部の筋肉を日常的に使える状態にしておく必要があります。特にデスクワーク中心の生活では、体幹が衰えがちになるため、簡単なトレーニングを習慣化するのが効果的です。たとえば、1日3分程度のプランクや、椅子に座ったまま膝を上げる「ニーレイズ」など、自宅や職場でもできるエクササイズを継続することで、筋力とともに姿勢維持力が自然と高まります。

次に意識したいのが「動作の質」です。良い姿勢を意識しすぎて常に体が緊張している状態では逆効果になります。理想は「自然に、無理なく」良い姿勢を保てている状態です。そのためには、体を固めるのではなく、動きの中でバランスを取れるようにすることが大切です。たとえば、立っているときに両足に均等に体重をかける、歩くときに腕をリズムよく振るなど、小さな動きの中で姿勢を整える習慣を身につけると、無理なく定着していきます。

生活空間の整備も姿勢維持には効果的です。長時間座る椅子の座面の高さや、背もたれの形状、作業デスクの位置などを自分の体格に合わせて調整することで、自然と姿勢が崩れにくくなります。座ったときに膝と股関節が90度になる高さ、目線の先にモニターの上端がくる高さに設定することで、前かがみになるのを防ぎ、肩や腰の負担が減ります。これらの環境調整は一度行えば長期間にわたって効果を発揮します。

 

 

姿勢を整えることから始まる、新しい自分との出会い

姿勢が変われば、人生が変わる——この言葉は決して大げさではありません。毎日のちょっとした習慣や意識が、骨盤や背骨の位置を変え、体の不調を和らげ、心の状態にまで良い影響を与えてくれます。現代の生活は便利である一方、姿勢を崩しやすい環境が整っているとも言えます。だからこそ、意識的に「自分の体と向き合う時間」を作ることが、これからの健康を左右する鍵となるのです。

これまでの記事でご紹介したように、姿勢や骨盤の歪みは、見た目だけでなく、肩こり・腰痛・疲労・内臓機能の低下・メンタル面の不調といった多くの問題と深くつながっています。しかし、それらは決して変えられないものではありません。骨盤矯正をきっかけに自分の体を見つめ直すことで、不調を減らし、軽やかで活力ある日常を取り戻すことができます。

変化は自分の中から生まれます。サポートグッズの活用や整体の施術も大きな力になりますが、最も大切なのは「自分自身が意識して続けること」です。どんなに効果的な方法でも、継続しなければ意味がありません。逆に、シンプルな方法でも、続けることで確実に成果となって返ってきます。

これからの毎日を、もっと快適に、もっと健やかに過ごすために。今日から、自分の姿勢にほんの少しだけ意識を向けてみましょう。あなたの身体は、きっとそれに応えてくれるはずです。姿勢が変われば、体が変わる。そして体が変われば、心が変わり、人生がより豊かに輝き出します。

 

この記事を書いた人

立松 栄二

「整体サロンEX」院長 | 鍼灸師(国家資格)

立松 栄二

開院以来のべ12万人以上が来院する愛知県刈谷市の「整体サロンEX」院長。

元サッカーJ1トレーナーや元世界選手権帯同トレーナーなどの著名人も推薦する独自の技術で、身体の痛みやコリなどの不調を根本的な改善に導くため日々施術を行っている。

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施術家になった経緯や、どのような想いでこのブログを書いているかを語らせていただいています。