坐骨神経痛が痛むと、動くのが億劫になってしまい、
外出をする気も起きないなんてこと、ありませんか?
実は、坐骨神経痛のときに動かないでいるのは改善への遠回りの可能性が!
そこで今回は
について解説していきます。
●坐骨神経痛において身体を動かすことの重要性
坐骨神経は、お尻のくぼんだ部分から出て太ももの筋肉を通り、足まで続いている神経です。
坐骨神経痛の原因はさまざまですが、姿勢が悪かったり、お腹周りに脂肪がついたりすることで、
背骨と骨盤の角度が変わってしまうことも原因のひとつです。
背骨と骨盤の角度が変わると、坐骨神経が刺激されて痛みが起こります。
また、身体全体のバランスを取ろうとして背中の広背筋が緊張します。
筋肉が収縮すると神経が刺激され、さらに痛むようになります。
背骨と骨盤の角度の変化はより大きくなり、
神経はさらに刺激されて痛みは強くなる……という悪循環に。
初期の段階では腰やお尻、太ももの後ろなどの痛みやしびれが主な症状ですが、
悪化すると感覚のまひが起こり、歩行障害を伴うこともあります。
神経痛はじっとしていても痛いので、動くとさらに悪化しそうに思えますが、これは間違い。
神経痛は動かさないことには改善されないのです。
背中や腰、ふくらはぎなど、身体の後ろのラインを伸ばすことを心がけて、
ゆっくりと体を反らすように伸ばすストレッチがおすすめです。
鉄棒などにぶら下がったり、固い床の上に仰向けに寝転んだりしても背中が伸びます。
冷やすとより痛みやしびれを感じやすくなるので、
お風呂などで身体を温めてから行うようにしましょう。
●坐骨神経痛を短期間で解消するためのウォーキング
あらゆるエクササイズの中でもさまざまな症状に効果的だと言われているウォーキング。
ウォーキングをすることにより「勝手に背骨が整う」とも言われているほど、
姿勢や背骨を整えるのに効果的なのです。
たしかに、ウォーキングをよくされている方には姿勢が良い人が多いですよね。
坐骨神経痛改善のポイントは血流を良くすること、適度な運動をすることです。
とくにおすすめなのが、温水プールでの水中ウォーキングです。
温水プールの中では身体も動かしやすい上に、身体も冷えにくいです。
さらに、水の抵抗を受けて歩くというのも重要なポイント!
背骨と骨盤の傾き改善につながります。
近くに温水プールの施設がない場合は外でのウォーキングになると思いますが、
身体が冷えないように、お尻のくぼみに使い捨てカイロを貼ると効果的です。
●ウォーキングの効果を上げるための方法
坐骨神経痛を改善するためにウォーキングを行う場合、
歩き方や身体の使い方を意識すると、より運動効果が高まると言われています。
まずは「立ち方(準備姿勢)」ですが、
お腹に力を入れ、足の指に重心をかけるようにして歩き出します。
次に「歩き方」についてです。
いつも歩くときの歩幅より3~5cm程度広めの「やや大股」を意識して歩きましょう。
前足をやや大きく踏み出すように意識すると、自然と後ろ足の蹴りが大きくなり、足の指が使われます。
そうすると後ろ足の裏が見え、足全体を使った歩き方になります。
みぞおちあたりから脚を動かすようにイメージすると、
腹筋や背筋、殿筋などより多くの筋肉を使うことになり、トレーニング効果が高まります。
また、ウォーキングの効果を上げるためにはどれくらい歩いたら良いのでしょうか?
まずは自分が1日平均どれくらい歩いているかをチェックしてみましょう。
最近ではスマートフォンのアプリなどでも歩数が記録できます。
そしてその平均歩数から、+1,000歩を目標に歩数を増やしてみましょう。
1,000歩というのは、時間にすると約10分です。
それを1~2週間程度続けてみて、大丈夫そうであればまた1000歩増やしていくのがおすすめ。
繰り返して行い、1日8,000~10,000歩を目標にしてみましょう。
ウォーキングをしたくても、歩くときの痛みやしびれ、
時々休まないと歩けなくなる「間欠性跛行」などの症状がある方もいると思います。
多少の痛みやしびれがあっても、歩くことで調子が良くなる場合や、
歩いても症状がさほど悪化しないような場合は、ぜひウォーキングにチャレンジしてみましょう。
歩くことでとても痛くなったり、痛みが悪化したり、間欠性跛行が起きたり……という方は、
まずはある程度歩くことができるように、他のケアやエクササイズをするようにしましょう。
●まとめ:坐骨神経痛を短期間で解消させるコツについて
今回は坐骨神経痛を短期間で解消させるコツについてまとめました。
ポイントは次の3点です。
・坐骨神経痛は安静でいるよりも適度な運動をしたほうが改善されやすい
・坐骨神経痛の改善にはウォーキングがオススメ
・普段よりもやや大股で、毎日の平均歩数の+1,000歩のウォーキングは効果が出やすい
ウォーキングやストレッチは、あくまでも無理のない範囲でチャレンジしましょう。
痛みを我慢しながら無理して行うのはNGです。
気になることがある場合は、担当医の先生や整体院などで相談してみてくださいね。