「ぎっくり腰で痛くて動けない!」
「またぎっくり腰になっちゃった!」
など、知らない人はいない「ぎっくり腰」。
でも、どれだけ痛いのか、本当に再発しやすいのかなど知らないことも多いですよね。
そこで今回は
について解説していきます。
●ぎっくり腰ってなに?
ぎっくり腰とは正式には「急性腰痛症」といい、
単語としては、主に突然腰が痛くなることの総称として使われています。
ぎっくり腰を起こすと、身体を動かしたときに腰を中心に突然痛みが起こります。
痛みにはかなりの個人差がありますが、ひどい方では痛くて動けなくなることも。
ドイツ語圏では、ぎっくり腰のことを「魔女の一撃」と呼ぶこともあるそうです。
腰痛は運動習慣がない方に起こりやすく、また重症化もしやすいことが知られています。
ぎっくり腰ではこれ以外にも、重い物を持ち上げるときの姿勢や生活習慣などが深く関係しています。
例えば、膝を曲げずに立ったままの状態で重いものを持ち上げようとすると、
腰に必要以上の負荷がかかってしまい、ぎっくり腰を起こしやすくなります。
特に膝が悪い方は膝をかばって立ったまま動作することが多いため、
ぎっくり腰を起こしやすいと言われています。
また、ベッドから起き上がるときにぎっくり腰になってしまった、というケースもよくあります。
●1年以内の再発も多いぎっくり腰
ぎっくり腰と言えば、「再発しやすい」というイメージを持つ人も多いのでは?
実際に、ぎっくり腰を起こすと、4分の1の人が1年以内に再発しているんだとか。
腰に負担がかからないように気をつけていても再発してしまう人が意外と多いんですね。
動作だけに注意をしても再発を防ぐのがなかなか難しいぎっくり腰ですが、
再発する原因として多いのは次の3つです。
・同じ部分や他の筋肉に負担がかかってしまう
・精神的なストレスで腰に負担がかかってしまう
・再発への不安感から動きが制限されてしまう
上記を踏まえて、ぎっくり腰の再発を予防するには、
・無理な姿勢を取らない
・急な動作は避ける
・長時間同じ姿勢を取り続けない
なども大切ですが、根本的な原因を考えると、
・腰を支える筋肉を増やすこと
・腰のまわりの筋肉やじん帯の柔軟性を高めること
が重要なポイントです。
また、ぎっくり腰は、脊椎や内臓の疾患が関わっていることもあるので、
しびれや発熱などの症状や痛みが悪化した場合は、専門の医療機関を受診するようにしましょう。
●ぎっくり腰の症状が軽快するまでの期間
ぎっくり腰になってしまったら、強い痛みや不安もあると思いますが、
実は、腰痛にも風邪を引いたときと同じように「治るプロセス」があります。
ぎっくり腰の一般的な経過は「3日激しく痛んで1週間で治まる」と言われています。
腰を痛めた直後の2~3日はかなり強い痛みがありますが、
徐々に痛みは薄れていき、1週間程度でだいぶ楽になる方がほとんどです。
ほとんどの人が1か月~1か月半で完治すると言われています。
場合によってはなかなか治らず、慢性化してしまうこともあり、
はじめの3~7日間の過ごし方で順調に回復するか、長引いてしまうかが決まります。
3日以上の安静は回復が遅くなるので、できるだけ日常生活を続けるのが回復への近道です。
腰を痛めた直後には痛みで動けない人も多いと思うので、
まずはあまり痛まない姿勢でしばらく安静にしましょう。
・横向きで膝を曲げ、身体を少し丸める
・あお向けで膝の下にクッションなどを入れ、軽く膝を曲げる
などの姿勢がおすすめです。
数日間の安静でも筋力や体力が低下し、その結果回復が遅くなってしまうため、
無理のない範囲で少しずつ動き、仕事や学校、家事などの日常生活を続けるようにしましょう。
また、ストレッチなどの運動については、痛みが楽になる感じがあればやっても大丈夫です。
ストレッチをしようとすると強く痛む場合は無理せず休みましょう。
このほかにも、患部が腫れていたり熱い感じがあれば冷やしたり、逆に温めたり、
一時的にコルセットを使ったり、痛み止めを服用されたりする方もいます。
ほとんどのぎっくり腰は1か月~1か月半程度で完治しますが、
過労やストレス、運動不足などが原因で、
上記のような処置をしてもなかなか治らず慢性化してしまう場合があります。
ある程度症状が良くなったのに完全に治らない状態が2か月以上続くようなら、
専門の医療機関に相談してみてくださいね。
●まとめ:ぎっくり腰が再発するまでの期間ってどれくらい?
今回はぎっくり腰が再発するまでの期間についてまとめました。
ポイントは次の3点です。
・ぎっくり腰は「急性腰痛症」の俗称で、重い物を持ち上げるときの姿勢や生活習慣などに原因がある
・一度ぎっくり腰にかかると、4分の1の人が1年以内に再発すると言われている
・ぎっくり腰は発症してから1か月~1か月半でほとんどの人が完治する
ぎっくり腰の痛みは1週間ほどでかなり治まり、日常生活もこなせるようになりますが、
油断すると、再発や慢性化につながることも少なくありません。
日常的に身体を動かして、ぎっくり腰の予防をしていきましょう!