肩こりがひどく、片頭痛持ちといった人の中には、
体がふわふわするようなめまいが起きやすいことがあります。
これは女性に多くみられる「肩こりめまい」かもしれません。
そこで今回は、
について解説していきます。
●そのめまいは肩こりからかも?
「肩こりめまい」を引き起こす主な原因としては
・姿勢
・冷え
・運動不足
が挙げられます。
これらを改善することで肩こりめまいは軽減されると言われています。
姿勢については、長時間のデスクワークや、
パソコンやスマートフォンの操作、手芸などで前かがみの姿勢を続けると肩こりがひどくなります。
30分に1度ぐらいの目安で休憩をとるようにしましょう。
そして、肩こりめまいには冷えも大敵です。
冬の寒い外気はもちろんですが、
夏はクーラーの冷気が身体の一部に当たり続ける状態を避けるようにしましょう。
身体の一部が極端に冷えると、肩こりや首こりだけでなく、自律神経のバランスも乱れてしまいます。
身体を温め、血流をよくするには入浴が大事。
夏もシャワーだけですまさず、ゆっくりとお風呂につかるようにしましょう。
また、肩こりめまいの人は運動不足の人が多いので、
日常的に運動できるように意識していきましょう。
通勤時や買い物のときなど、1日5分以上歩くことにチャレンジしてみてください。
歩くときには歩幅を広めにとり、気持ち速めに歩くのがポイントです。
慣れてきたら歩く時間を少しずつ増やしていくと、モチベーション維持にもつながりそうです。
●簡単にできるセルフケア
肩こりめまいのために、デスクワークの最中でも簡単にできるセルフケアをご紹介します。
まずは「肩まわし体操」です。
デスクワークや読書、スマートフォンなどの操作が長く続くと、
同じ姿勢を長時間とることで筋肉がこってしまいます。
これを防ぐためにも、肩まわし体操はとてもおすすめです。
<肩まわし体操のやり方>
1)デスクワークや読書などの際、30分に一回を目安に中断し、大きく腕を回します。
2)前まわしと後ろまわしを各10回行い、
肩甲骨を動かして、肩や首、背中の筋肉をほぐしましょう。
また、湿布薬を使うのもオススメ。
唐辛子の辛み成分でおなじみのカプサイシンが入った湿布が市販されています。
温感や血行促進に効果が期待できると言われているので、薬局で相談のうえ、使用してみては?
貼る位置としては、首から肩にかけて広がる僧帽筋の上部が効果的と言われています。
注意点としては、湿布薬を購入する際は安易に自己判断をせず、
必ず主治医や薬局に相談するようにしましょう。
●美容院めまいにもご用心
美容院でシャンプーした直後から数日間、
ぐるぐる回るような感覚のめまいに襲われた経験はありませんか?
首を後ろに大きく反らすことで、首を通っている椎骨動脈にダメージが起こることがあり、
これは「ビューティパーラー・ストローク・シンドローム(美容院脳卒中症候群)」と呼ばれています。
症状がひどくなると、椎骨動脈の血流が悪くなったり、
血管の内側が裂ける「動脈解離」を起こしたりすることもあるため、
首を後ろに反らしすぎる「過伸展」には要注意です。
この美容院めまいは、美容院以外でも歯科治療などで起こることもあるので、
心当たりのある人は神経内科などの専門医を受診するようにしましょう。
●まとめ:肩こりとめまいは関係し合っている?肩こりめまいの特徴と対処法について
今回は肩こりめまいの特徴と対処法についてまとめました。
ポイントは次の3点です。
・肩こりめまいの主な原因は「姿勢」「冷え」「運動不足」にある!
・肩こりめまいのセルフケアとしては「肩まわし体操」がオススメ
・美容院でシャンプーしてもらうときに首を後ろに反らしすぎると「美容院めまい」になることがある
肩こりが原因のめまいがあるというのは驚きですが、
肩こりはめまいのほか、頭痛や耳鳴り、手のしびれなど、
さまざまな不調を引き起こすおそれがあります
いずれも早めの対処が不可欠なので、専門医や整体院へ相談し、改善につなげていきましょう。
参考URL:https://style.nikkei.com/article/DGXMZO34503810T20C18A8000000/