肩や首は重たい頭を支えていて、
さらに肩は両手の動きをコントロールするという大きな役割も担っています。
当然、肩は身体の中でもこりやすく、肩こりの悩みを抱える方が多いのも頷けますよね。
そこで今回は、
について解説していきます。
●肩がこる原因とは?
人間は二足歩行をするために、もともと首や腰に負担がかかりやすい身体をしています。
首から肩にかけての筋肉が姿勢を保つために緊張し、血行が悪くなって、重く感じるのが肩こりです。
肩こりを引き起こす主な要因としては、
・筋肉疲労
・血行不良
・末梢神経の傷
などが挙げられます。
それらの要因が単独、または、互いに関連し合いながら肩こりを引き起こします。
具体的には
・デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとっている
・椅子と机のバランスが悪く偏った姿勢を続けている
・かばんをいつも同じ方の肩にかける
・長時間冷房のきいた部屋にいて身体が冷えている
などにより筋肉が疲労すると、肩こりが起こりやすくなります。
50歳前後に起こる肩の痛みは、「五十肩」の場合があります。
腰の後ろでエプロンのひもを結ぶなど、腕を体の後ろに回す動作が難しくなることが特徴で、
腕を上げようとするときに痛みを感じます。
原因は明らかではありませんが、肩関節をとりまく腱の組織が老化して、
使いすぎによる炎症が起こっていると考えられています。
貧血、低血圧、高血圧などの症状があるときは肩こりを起こしやすくなります。
また、狭心症や心筋梗塞、胃潰瘍などの病気が肩こりの原因になることもあるため、
肩こりが長く続き、ケアをしても改善がみられない場合は、
早めに病院に行くようにしましょう。
参考URL:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/06_katakori/
●肩こり改善と姿勢の関係
肩こりには運動が効果的、とよく言われますが、一日中運動し続けることは不可能ですよね。
そこで、仕事中や食事中など、運動していないときの「姿勢」に気を配ることで、
肩こりになりづらい姿勢を維持することが重要です。
筋肉は骨と骨に付着しているため、
骨どうしの隙間が狭いと筋肉は縮む、つまり「こり」につながります。
寒いときに腕や首をギュッとすくめるイメージです。
逆に、身体がゆるむのは暖かい部屋でリラックスするときをイメージしてみてください。
正しい姿勢のポイントは次の3つです。
・肩甲骨と肩甲骨の間を広くあける
・鎖骨の向きを整える
・肩甲骨の下角を下げる
なんとなくでも大丈夫なので、
骨を適切な位置に整える!と意識して、正しい姿勢をキープしましょう。
●効果的な肩のマッサージ方法
正しい姿勢をマスターしたら万事解決!かというと、そうでもありません。
日常ではデスクワークや立ち仕事など、常に同じ姿勢を続けないといけないことが多々ありますよね。
そんなときには肩甲骨周りを動かして、
滞った血液やリンパの流れを促し、疲労を溜めないようにしましょう。
ここでは、効果的な肩のマッサージ「筋膜リリース」と、
簡単なエクササイズ「肩甲骨回し」のやり方をご紹介します。
<脇の下にアプローチする!筋膜リリースのやり方>
・肩の前側
1)脇の下に親指以外の4本の指を差し込み、親指とその根元部分は胸側の脇に密着させます。
2)10秒程度、軽く圧迫しながら揉みほぐします。
脇の下から胸側の筋肉をしっかり掴むようにしてほぐしましょう。
慣れてきたらあげている方の腕を軽く回してもOKです。
・肩の後ろ側
1)手のひらを上に向けて脇の下に親指を差し込み、他の4本の指は背中側の脇に密着させます。
2)10秒程度、軽く圧迫しながら背面の筋肉を4本の指でしっかり捉え、掴むように揉みほぐします。
慣れてきたらあげている方の腕を軽く回してもOK。
<肩が軽くなる肩甲骨回しのやり方>
1)背骨を長く保った状態で目線を水平に保ち、両手を肩に乗せます。
2)手は肩から多少離れてもいいので、両肘を前から上を通って後方まで回すように動かしましょう。
肘で身体の左右に円を描くようにイメージするとなめらかに動かせます。
3)3~5回程度回したら反対回しも同様に行いましょう。
痛くないところまで無理せずに行い、動きは小さくても大丈夫です。
肩甲骨にはたくさんの筋肉が付着しているため、
動かすことでポカポカと温まり、肩がすっきりと軽くなるはずです。
●まとめ:肩こりがつらいとき必見!肩こりの解消法について
今回は肩こりの解消法についてまとめました。
ポイントは次の3点です。
・肩こりは筋肉疲労、血行不良、末梢神経の傷が主な原因だが、他の病気によって起こることもある。
・肩こりの改善には正しい姿勢を保つことが重要!
・肩こりのセルフケアには筋膜リリースや肩甲骨回しがオススメ。
快適な肩のためには、まずは自分の身体の使い方を変えてみるのが重要なんですね。
肩こり解消のために正しい姿勢をしたり、マッサージやエクササイズをしたり、
日常生活の中で、ぜひ実践してみましょう!
症状が改善されない場合は、医療機関への受診をおすすめします。
参考URL:https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/body/?p=2729