私たちのだれもが経験のある頭痛。
日本では約4000万人が慢性頭痛に悩まされています。
頭痛はあまりにも身近なため、症状があっても医療機関を受診せず、
薬局で薬を買ったり少し休んだりするだけで対処している人が大半だそうです。
しかし、頭痛の中には放っておくと危険なものもあり、注意が必要です。
そこでこの記事では、
について解説したいと思います。
●頭痛が起こるメカニズムについて
一般的に、慢性頭痛は脳の血管の拡張や、
肩や首まわりの筋肉が緊張することで起こるとされています。
そのうち「片頭痛」「群発性頭痛」はどのようなメカニズムで起こるのでしょうか?
片頭痛は、脳の血管が拡張して突発的に起こる、女性に多くみられる頭痛です。
脳の血管が拡張すると、周囲の三叉神経が刺激されて炎症が起き、
片頭痛を引き起こすと言われています。
また、血管を収縮させるセロトニンが放出されて
一度収縮した脳の血管が拡張して起こるという説もあり、
詳しいことはまだ解明されていないそうです。
群発性頭痛は、20~30代の男性に多くみられ、
目の奥がえぐられるような非常に激しい痛みがあるのが特徴です。
ある期間に集中して起こり、飲酒が原因になることが多く、
その時期にお酒を飲むと、数時間のうちにほぼ間違いなく頭痛が起きるそうです。
群発性頭痛が起きるのは、
目の奥を走っている太い血管が拡張して周囲の神経が炎症するためと言われていますが、
片頭痛同様、詳しいことはまだ解明されていないそうです。
このように、頭痛にはメカニズムが解明されていないものもありますが、
症状別の対処法を知ることで、上手に付き合っていくことも大切です。
●症状別:頭痛の種類
頭痛にはさまざまな種類がありますが、
- 慢性頭痛
- 二次性頭痛
の二種類に分けることができます。
慢性頭痛には
- 片頭痛:ズキズキした痛みが特徴
- 緊張型頭痛頭:全体が締めつけられるような痛みが特徴
- 頚椎原性頭痛:肩こりや気分の悪さがなく、頭痛だけが起きるのが特徴
- 群発頭痛:片目の奥に激痛を感じるのが特徴
などがあり、ほかには薬の使いすぎが原因で起こる頭痛もあります。
二次性頭痛とは、くも膜下出血や髄膜炎、脳腫瘍などの病気が原因で起こる頭痛のこと。
突然の激痛や進行性の頭痛、高熱を伴う頭痛などは二次性頭痛の可能性があり、
慢性頭痛よりも危険度が高いので、すぐに医療機関を受診してください。
ここで、慢性頭痛のうち「頚椎原性頭痛」「緊張型頭痛頭」について調べてみました。
頚椎原性頭痛
頚椎原性頭痛とは、背骨の上部・頚椎の関節が歪んでしまったときに起こる頭痛で、後頭部に鈍い痛みを感じるのが特徴です。
気分の悪さや強い肩こりはなく、ただ頭痛があるといった場合は頸椎原性頭痛の疑いが。
筋緊張性頭痛
筋緊張性頭痛とは、筋肉の緊張が強くなってしまうことで起こる頭痛です。
肩こりや体のだるさ、目の疲れを伴いやすいことが特徴で、
猫背やうつむき姿勢などで後頭部の筋肉が緊張することによって起こります。
精神的ストレスにも影響されやすく、食いしばりや歯ぎしりなどで重症化することも。
●マッサージで筋肉をほぐし歪み矯正で頭痛をケア!
慢性頭痛で悩んでいる方のなかでも、
とくにパソコンやスマートフォンなどを長時間使っている方は、
眼の疲れや、長時間の同じ姿勢による首こり・肩こりで頭痛が起こることがあります。
そんなときは
・首や肩をグルグル回す
・伸びをしたり身体を反ったりする
などのストレッチをして筋肉の緊張をほぐしてあげることで頭痛をケアすることができます。
このほか
・枕の高さを変えてみる
・熱めのお風呂にゆっくり入浴する
なども血流が改善されるのでおすすめです。
どうしてもつらい症状が続いてしまうときは、整体やマッサージに通うという選択肢もあります。
整体やマッサージで施術をしてもらうと、
首や肩の強い緊張がほぐれ、血流が良くなって痛みが緩和されます。
身体の歪みが矯正されると、全身の血流が改善されるだけでなく、
自律神経のバランスも整うので、頭痛だけでなく、全身のケアが期待できます。
施術の際はどこに頭痛の原因があるかも調べることができるので、
頭痛改善の選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?
●まとめ:マッサージで頭痛が改善?整体で頭痛がスッキリする理由とは?
今回は頭痛をスッキリさせる効果が期待できる整体マッサージについてまとめました。
・頭痛が起こるメカニズムはさまざまで、解明されていないものもある
・頭痛は大きく分けて「慢性頭痛」「二次性頭痛」に分けられる
・頸椎関節のゆがみで起きてしまうのが「頚椎原性頭痛」
・筋肉の強い緊張で起きてしまうのが「筋緊張性頭痛」
・整体やマッサージで全身のバランスが整うと頭痛のケアが期待できる
この5点が本記事のポイントです。
頭痛は私たちにとってあまりにも身近だからこそ、
「しばらくしたら治るだろう」とそのままにしてしまいがち。
自分自身の頭痛がどんなものかを知り、それぞれに合った対処法で改善していけるといいですね。